ご挨拶

『より良く考えていく』

精神科病棟で働いているとき、患者さんと散歩に行くことが好きでした。閉鎖病棟の中と外では患者さんの表情はとてもちがっていました。まだ若かった私は、休憩時間をけずって散歩に行くこともありました。

『入院医療中心から地域生活中心へ』。私も地域で働き、どのような支援が適切なのか考え続けてきました。

・リカバリーとは、あくまで本人の感じることであって、私たちは類推することしかできません。しかし本人にとってのリカバリーとはどのようなものか考え、本人が『責任』や『役割』を獲得できるように考えています。
・私たちは白衣やユニフォームは着ていません。医療者と患者ではない、『人と人との関係』を考えています。
・私たちは関係機関と連携をとっています。本人、家族、病院、福祉サービス、行政など、それぞれ立場は違いますが、『支援の方向性』を共有できるように考えています。

こころの訪問看護ステーションを開業して、5年目となりました。
これからも地域精神医療福祉に貢献できるようスタッフ一同考えていきたいです。

株式会社こころの代表
こころの訪問看護ステーション管理者
精神科認定看護師
稲 秀治